忍務其の九「甲州印傳の魅力を探れ」
此度、#CIH地方創生 合同取材で訪れたのは山梨県の郷土伝統工芸品として有名な #甲州印伝 の総本家 株式会社 印傳屋上原勇七 様に御座る。
さてこの、甲州印伝は我らにとってはとても馴染み深き工芸品で、戦国の世では兜や鎧の素材、装飾としても用いられていた物に御座る。
甲州印伝は400年の歴史を持つ伝統工芸に御座りまするが、そもそもは何とインドから伝わった言う事は余り知られていないかも知れませんぬ。
インドには元々、鹿革を装飾した調度品があり、「インデア革」と言われていたそうで御座りまする。
インド伝来と言う事から後に印伝(傳)と呼ばれるようになったそうで御座りまする。
実は動物の革を加工して調度品にする技術と言うのは、時代を遡ること奈良時代には既に日ノ本に伝えられ作られていたようで御座りまするが、甲州印伝として戦国時代から現在までその技術が受け継がれているのがこの株式会社 印傳屋上原勇七 様のみなので御座る。
社内へお邪魔させて頂くと、皆も一度は目にしたことがあるであろう甲州印伝の品々!
皆も良く目にする日本古来の伝統文様の品や、新作の商品などなど。
先ずは改めて、甲州印伝とは!?と言う基礎知識をご教授頂き、製作過程を拝見させて頂き申した。
皆の衆の中には、
「伝統工芸とは言っても、製作過程は機械化されて大量生産してるんでしょ?」
「実際に職人さんが手を加えているのは製作過程の一部なんでしょ?」
そんな風に思っている方もおられるかも知れませぬが・・・
実際には、全ての工程を職人さんが一つ一つ作っておられるので御座る!!
最初にこうして鹿革を伸ばし、
「こて」と呼ばれるこちらの器具を熱し、鹿革の表面を滑らかに慣らしていくので御座りまする。
「焼き擦り」の終わった鹿革から、以下の手順をそれぞれの職人が担当し作り上げていくとの事。
染色→粗断ち→柄付け(漆付け・更紗)→裁断・縫製→仕上げ→検品
文様の型紙の上から漆を塗っていく「漆柄付」が行われまする。
因みに「漆柄付」の職人さんも最初のころは、漆によるカブレに悩まされるようで、年月を重ね技術を習得していく内に耐性が出来て、平気になるようで御座ります。
良い職人さんは、道具も綺麗にしている。そんな言葉を裏付けるかのように、キッチリと並べられている道具の数々。
現世においては、仕事の出来る者はデスク周りが綺麗とも言われまするな!
「甲州印傳」と聞くと鹿の革に漆を塗った製品。
そんな風にイメージする者も多いかと存じまするが、実は甲州印伝とは、先に紹介した「漆」それから「燻(ふすべ)」、「更紗(さらさ)」この三つの技法こそが印傳屋様に伝わる一子相伝の技であり経済産業大臣指定伝統的工芸品 としても認定を受けている訳で御座りまする。
こちらが「燻技法」
鹿革を藁の煙で炙って、色付けしていくそうで、皆馴染みのある「漆」付けの印伝とはまた違った仕上がりの品となりまする。
こちらが「燻技法」による甲州印伝。
「燻」は全てオーダーのみの製品との事で店頭には並ぶ事のない究極の一品と言っても良いかも知れませぬ。
因みに、一品作るのに半年近く掛かるそうで御座りまする。
「漆付け」技法の品でも完成までに3か月を要するとの事。
まさに、一品一品が職人が手作業で作っている証でも御座りましょう。
「更紗(さらさ)」技法は残念ながら直接、製作過程を拝見する事は出来ませなんだが、
その名の由来はやはり印度伝来にまつわるようで御座りまする。
店頭でご購入できる品の中には、この「更紗」技法と「漆柄付」技法を使った物もあるとの事で御座りまする。
ここまでは、甲州印伝の製作過程を皆にご紹介いたしましたがこう言った日本古来の文様には、それぞれ意味が御座りまする。
例えば、武田家家宝の一つ、小桜韋威鎧(こざくがらわおどしよろい)通称、盾無しの鎧の小桜とは桜の花模様を意味しており、開運招福、五穀豊穣、繁栄を願う意味が込められているとか。
他にも「トンボ」柄は勝虫と呼ばれ、とんぼは後退する事無く前に前に進む性質の生き物故、戦国時代には武士達に好まれた文様でも御座りまする。
また、上記写真「菊菱」は武田家の家紋、武田菱の原型と言う風にも言われており、古典柄一つ一つの意味を調べて購入されるのも粋で御座りまする。
なお、巾着袋(合切袋)の事を「信玄袋」とよく言われまするが、昭和になってから信玄袋と言う名称を定着させる流れたあったようで、印傳屋さまには過去に巾着袋を信玄袋と呼称する記録はないそうで御座りまする。
また、数ある製品の中でも 印鑑入れや小銭入れが売れ筋との事。お値段もリーズナブルな所が人気やも知れませぬ。
印伝と聞くと、皆高価な工芸品と言うイメージもあるやも知れませぬが、前述したように「印鑑入れ」や「小銭入れ」、「キーホルダー」等小物系の製品は比較的手の届くお値段で販売されておりまするので、是非一度お店を訪れてみては如何で御座りましょうか。
甲府本店には無料駐車場も御座りまする。
また、甲府本店二階の「印傳博物館」では2020年10月17日~2021年2月28日まで「古典作」も開催中で御座りまするので、この機会に是非山梨県が誇る伝統工芸品の数々をご覧になられては如何に御座りましょうか?
甲府本店
営業時間 10時~18時
忍務報告其の八の四「突如現れた異国の建物と大塚にんじんスイーツを調査せよ」
皆様、ついに8月10日合同取材のご報告も、こちらで最後となりまする。
最後までお付き合いよろしくお願いいたしまする!!
さぁ、おりぞめ体験を終えて向かった先には何と!?
まるで異国の地!?に迷い込んだかのような、朱塗りの美しい建物が!
こちらは「大門碑林公園」にござりまする。
市川大門が書道用和紙の産地であったことや、ふるさと創生事業として、和紙と書道を中核とし、日本一の書道のまちを目指し建てられた憩いの公園にござりまする。
「ここは日ノ本の国ではないのでは?」と錯覚させる、異国情緒漂う園内には名碑15基が配置され、多くの識者や書道家から注目を集めるスポットにござりまするぞ!
なんでも、当時のままに復元し立碑された碑は、中国の第一級国宝だそうです。
こちらの公園は平塩の丘にあり、園内からの甲府盆地の眺めも素晴らしかったですぞ。
さらにこちらでは、2月にライトアップイベントなども開催されておりまする(♡︎ˊ艸ˋ♡︎)
※今年2月開催の様子↓
最近では、コロナの収束と医療関係者への感謝を示す、ブルーライトアップなども行われておりまする。
素敵な場所にござりますゆえ、ぜひ一度足を運んでいただけると幸甚にござりまする。
SNS映えもいたしますぞ!
そして、次に訪れたのは…
そう!前回のCIH 様取材時に種まきをした、大塚にんじんの畑にござりまする!
御頭と私の蒔いた種…
無事に成長中ですぞ!!
収穫が楽しみですなぁ(*´꒳`*)
こちらでは、大塚にんじんジェラート、スムージー、シフォンケーキをいただきました!
ジェラートは、南アルプス市の【御勅使氷菓子店様】が製造されており、お味の方はにんじんの癖のある味などは全くなく、とっても食べやすくフルーティさを感じるジェラートでした。
私、にんじんのほかにオレンジなどフルーツが入っているのかと思ったのですが、牛乳・乳製品・大塚にんじんピューレのみ!
あのフルーティさは、にんじんから出ている⁉︎
とても美味しかったです♡
お次はスムージー!
埼玉県は大宮にある、まるまる東日本連携センター様で、のっぷいコーンの販売が行われた際に、一緒に販売されていたスムージー…
ずっと気になっておりました。
こちらも材料はにんじんピューレとドリンクタイプのヨーグルトのみ!!
シンプル イズ ベスト(*´艸`)
にんじん特有の匂いなどがなく、ゴクゴク飲めてしまう、栄養たっぷりヘルシードリンクにござりまする!
そしてもう一品
地域おこし協力隊として、移動販売をしている秋山様のシフォンケーキ。
とにかく、ふわぁっふわぁっ♡で、ほわぁっほわぁっ♡
大塚にんじんシフォンケーキに、こちらも秋山様の大塚にんじんバタージャムをオン!!
このジャムがまた美味しくて…
美味しい×美味しい=幸せ♡にござりまするなぁ( ∩︎´ω`*∩︎)
色も綺麗!!
さぁ、今回の合同取材、内容盛りだくさんでわたくしの拙い文章だけでは伝えきれていないことも沢山ござりまする!
今はなかなか外出するにも抵抗、不安を感じる状況にござりまするがいつの日にか、ぜひ市川三郷町へお越しいただき、実際にご自身で見て体験して感じていただけますと幸甚にござりまする。
今回訪問した【金長特殊製紙株式会社様】では、オンライン工場見学なども開催されておるそうですぞ!
また、インターネットから商品をご購入いただくこともできますので、ぜひ各企業様のHPなどチェックしていただけますと幸いです。
最後に、取材にご協力いただいた関係者の皆様、最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました!
またお目にかかれます日を楽しみに…
【取材先】
千代乃 記す (完)
忍務其の八の三「おりぞめとは何にございましょう?」
そろそろ皆様に飽きられてしまっていないかと、心配しております…千代乃にござりまする!
さぁ、まだまだ8月10日CIH様合同取材の様子をご報告いたしまするぞ!!
続いて我々がお邪魔したのは、株式会社一秀製紙工場様にござりまする。
こちらでは「おりぞめ」を体験させていただきました!!
おりぞめとは、和紙を折りたたみ、折り目や角に染料をつけ、染める技法にござりまする。
折りたたみ方や染料をつける場所で、個性ある多様なバリエーションを楽しむことができますぞ!
また、ひろげ水といって染料をつけた後に、水の中に浸けることで和紙が水を吸い染料が広がっていくなど、ひろげ水をやるやらないでも違いを楽しむことができまする!
左:ひろげ水あり
右:ひろげ水なし
同じ色の組み合わせでも、これだけ違いがでるのですなぁ…
わたくしも早速挑戦!!
テーマは三ツ者カラー(*´艸`)
参加された皆様、それぞれ素敵な仕上がりになっておりました!
広げてみるまでどんな柄になっているかわからない…そんなワクワク感もこのおりぞめの魅力の一つにござりまするな。
そして染めた和紙はなんと、ノートに!
これから甲斐国を調査する際は、こちらのノートに沢山の情報を書き留めてまいりたいと思いまする✧︎*。٩(ˊωˋ*)و✧︎*。
こちらの一秀製紙工場様は障子紙をはじめ、ギフトラッピング用の和紙やご朱印帳なども作られておりました。
華やかでよいですのぉ(´∪︎`*)
この和紙で色々作ってみたくなりますな。
うちわなどがよいですかの?
これまで月1回、おりぞめの講座を開催されていたそうですが、今はコロナの影響もあり、定期開催は行なっていないとのこと…
しかしっ!事前に連絡をすればなんとご対応いただけるそうですぞ!!
ただし、営業されている平日のみ。
状況によっては体験できない場合もあるゆえ、ご興味のあるかたは、必ず事前に連絡を!
また、おりぞめセットも販売中!
お家でもおりぞめを楽しむことができまする。
こちらでも貴重な体験をさせていただくことができ、感謝申し上げまする。
【取材先】
千代乃 記す
忍務其の八の四へ続く…
忍務其の八の二「神明の花火と地産地消ランチを調査せよ」
再びの千代乃にござりまする。
さて、ここからは8月10日に行われましたCIH様主催の合同取材の続きをご報告申し上げまする。
まず皆様、前半に登場した、手漉き和紙の技術を伝え、市川和紙の普及に貢献した「甚左衛門」覚えておりますか?
和紙により人々の暮らしを豊かにした甚左衛門はのちにその功績を称え、「神明社」(紙の神様をまつる社)にまつられます。
そして、命日にあたる7月20日を神明社の祭礼日とし、盛大に花火を打ち上げたそうにござりまする。
これが神明の花火のはじまりと言われておるそうです。
わたくしも、甚左衛門殿への感謝と、取材の成功など参拝させていただきました。
神明の花火の意外な事実を知ったあとは、ランチへφ(c・ω・ )ψ
お邪魔させていただいたのは、地元で人気のレストラン「ニューポート」様です。
こちらでは、地産地消をテーマに、山梨県産の新鮮野菜をたっぷりと使ったお料理や、フルーツのケーキなどをいただけまする♡
今回は人気メニューの手ごねハンバーグを!!
36年間こだわり続けるデミグラスソースは、手間を惜しまず煮込んでは裏ごす作業を繰り返すこだわりの逸品。
この味を求め、遠方からのお客様も絶えないそうにござりまする。
ジューシーハンバーグ&プリップリのエビフライ(〃)´艸`)オイシー♪︎
美味にござりまする♡
そしてわたくし、衝撃を受けたのがとうもろこしのスープ
…
………
甘いっっっ!!(゚□゚︎ψ)ψ
そう、このスープに使われているとうもろこし…
市川三郷町が誇る宝の土…
のっぷいスイートコーン甘々娘!!
これは是非食べて、衝撃を受けてほしい一品にございました。
ニューポート様では店内で、地元お野菜のピクルスや、大塚にんじんのドレッシング、ケーキやパンなどお買い求めいただけまする。
お土産にぜひ、如何にござりまするか(´∪︎`*)
美味しいお料理、ご馳走様でした!!
食後はニューポート様の向かいにあります、市川和紙工業協同組合様のお隣に出来たばかりの「市川手漉き和紙 夢工房」様を見学させていただきました!
手漉き(てすき)和紙職人は1名となり、伝統を守りその技を引き継ぐために、後継者の確保が課題となる中で、商工会と和紙組合で後継者育成事業が開始されました。
現在こちらの夢工房では、2名の方が後継者として紙漉き技術の習得を目指していらっしゃいます。
一般の方も、手漉きハガキ体験などできますので、ぜひチャレンジしてみては如何にござりましょう!
【取材先】
千代乃 記す
忍務其の八の三へ続く…
忍務其の八の一「文化の継承と新たな可能性、市川和紙を調査せよ!!」
皆様、ご機嫌よう様にござりまする!
千代乃にござりまする。
2020年8月10日
CIH様合同取材にて、市川三郷町の特産品「市川和紙」を調査してまいりました!!
↓まずはこちらからご覧くださいませ↓
【甲斐の和紙】
その歴史は奈良時代(773年)の記録にも、全国の紙の産地として甲斐の名が記されておるそうです。
市川三郷町には小高い丘や丘陵がいくつもござりまするが、平安時代、現市川三郷町大門碑林公園のある辺りに位置する「平塩の丘」には「天台百坊」といわれる、多くの寺院があり、その中の平塩寺の旧記によると、1240年代には多くの漉屋が存在し、この漉屋から漉出された紙が、お写経などに多く用いられていたとされておりまする!
【市川和紙の起源】
平安時代後期から鎌倉時代前期に活躍した甲斐源氏の祖、新羅三郎義光の子、源義清が市川大門に居を構えた際に伴ってきた、家臣の紙工「甚左衛門」が、この地に紙漉きの技術を伝授したと伝えられておりまする。
武田氏時代には、武田家の御用紙とされ、美人の肌のように美しいと「肌吉紙」と呼ばれておりました。
現在、市川和紙は障子紙日本一!!
全国シェアの40%を誇っておりまする。
しかし、ピーク時(昭和57年)24軒あった機械漉きは6軒に…
手漉きに関しては約300軒が今やわずか1軒となっておりまする…
そんな中、伝統を受け継ぎながら、現代のライフスタイルに合わせた、新たな和紙の可能性を切り開く、金長特殊製紙株式会社様で、まずは
新素材「糸落水」を見せていただきました!
こちらは、和紙の風合いはそのままに、和紙の間にポリエステル繊維の織物を組み合わせて作られた強度と美しさを備た、まさにハイブリッド和紙!!
落水という手漉きの技法を用い、紙に水を落として穴をあけることで、隙間が作られ間仕切りなどとしても、圧迫感なく使用することができまする。
糸落水の特徴は…
①外からの視線カット
②自然な光を取り入れられる
③強度
④水に濡れても大丈夫
下の写真、わたくし糸落水を挟んだ対面におりますが、わかりますか?
一見これだけ隙間が空いているんだから…と思いまするが、このように適度な目隠し効果がありまする。しかし、光は通す!
非常に驚かされました!!
さらに驚きが、なんとこちら!
水に濡らして、窓ガラスなどに貼り付けられる!?
えっ?水?…ん?和紙?と、混乱いたしましたが、なんと便利な(゚Д゚))
和紙なので好きな形に簡単にカットでき、水だけで貼り付けることができるので、お子様とも一緒に作業でき、楽しく目隠しやお部屋を飾ることができまするな!
そして強度もすごかった!!
見よ!この成人男性が座っても耐えられる強さ!!
椅子に使用されている和紙が特別な訳ではなく、全て同じ紙にござりまする。
えっ?椅子?…紙?と、再びの混乱。
完全に和紙のイメージが覆された瞬間にござりました。
こちらでは現在、糸落水のマスクなども開発されており、なんと不織布のマスクよりも、ウイルスを防ぐ効果があるやも知れぬとのこと!
もちろん、和紙ですが洗濯可能。
もし実証されれば、市川三郷町からまさに、クールジャパンとして、世界のICHIKAWAWASHIとなる日が来るかもしれませぬな!!
さてこの後は、工場見学もさせていただきました。
大きな機械が沢山。
こちらでは、1分間に約40mの和紙を作ることができるそうにござりまする。
貴重な体験をさせていただきました。
時代のニーズに合わせて進化している和紙。
今までの障子紙の張り替えは手間というイメージを変え、簡単に貼れて意匠性を備た糸落水。
今後はデザインや、平面ではなく立体で表現することで、更なる可能性に挑戦していきたいとのお言葉に、熱いものを感じました。
この日は、大学生も参加されており、新たな感性でさらなるイノベーションが生みだされ市川和紙が日本のみならず、世界に知れ渡る日が来るかもしれないと思うと、楽しみにござりまする!
最後に、一緒に参加した大学生の姫様方と。
【取材先】
金長特殊製紙株式会社
↓itorakusui(糸落水)についてはこちら
itorakusui.com
千代乃記す
其の八の二へ続く…
忍務其の七「甲府市に残る古民家ジビエの店を調査せよ」
冨田勘五郎で御座る。
此度も、【CIH山梨地方創生合同取材プロジェクト】にて、山梨県甲府市にあるジビエのお店「ヤマワラウ」さまへ潜入して参った。
皆も既に承知の事と思われまするが、甲府市は昨年、開府500年を迎え戦国の世から現代まで、山梨県の中心地で御座る。
因みに、甲府と言う街を作った方こそ、我らのお屋形様武田信玄公の父上、武田信虎公に御座りまする。
現在の武田神社の場所へ居住を移し、政などを行うようになったのが甲府の始まりで、それまでは現在の笛吹市石和の地が甲斐武田家の本拠地に御座りました。
さて、余談が過ぎましたが、【季節の定食とジビエ ヤマワラウ】様はJR甲府駅からも徒歩で15分ととてもアクセスの良い場所で営業をされておりまする。
旧甲州街道に面しており、近代的な街並みにポツンとタイムスリップしたかのような古民家が目を惹くお店。
お店の入り口からして、情緒溢れる雰囲気で御座る。
入口の右手、厨房と隣接する場所には、ちょっとしたカウンター席も。
建物の奥にはなんと、中庭まで。
こうした何か箱庭感に古き良き日本のわびさびを感じるのは拙者だけではないはず!
中庭には、カフェのお店LE KOPPIさまも営業されて御座りまする。
さてさて、こちらの「ヤマワラウ」さまは古民家を改築して2019年より営業をされており、県内外からお客様が訪れているとの事。
現在はコロナ過により、県内のお客人が多いとおっしゃっておられましたが、我らが取材中にもお客様が絶える事無く、ご予約で来られたお客様にちょっと声をかけて見たところ、神奈川県からお越しのように御座った。
インターネットでこちらのお店を知って、訪れたとの事に御座る。
元が古民家で御座りまするので、席数が限られる中、客席の間隔を空けソーシャルディスタンスや換気にも気を付けておられましたぞ。
お食事は1300円のコースと2000円のコース。
こちらは1300円のコース。
季節のお野菜からなる前菜と鹿肉のジビエ。
こちらが2000円のコース。
鹿肉と猪肉のジビエ。
炭火でじっくり時間を掛けて焼いたお肉は、香りが豊潤で驚く程柔らかい歯ごたえに御座りました。
野生動物の肉と言うのは、普通は固く独特の臭みがあるので御座りまするが、そうした特徴は一切無く、どなたでも美味しく召し上がれる事間違いなし!
お味については、是非こちらの動画をご覧いただければ幸いに御座りまする。
【ヤマワラウ】さまは基本的にはお一人で切り盛りされておられ、店主様は長年料理に携わりつつ、なんと狩猟免許も持っており、狩猟もされるとの事。
お店に出す食材を採りに行っているわけではなく、狩猟した動物は2時間以内に解体所へ持って行かないと食肉としては使ってはいけないと言う決まりがあるそうで御座る。
また、動物の首から上に弾を当て、仕留めた物以外も食肉としては使ってはいけないとの事に御座る。
美味しい食事を頂いた後、隅々まで室内を調査していると、お二階へお上がる階段を発見!
実はお二階は客席ではなく、ワーキングスペースとしてお貸出ししていたり、個展の展示場などとしてお貸出ししているスペースとの事。
此度はご利用中の方が居られましたが無理を承知で、見せて頂けないかと尋ねて見たところ…快くOKして下さりました!!
この場を借りて改めて御礼申し上げまする!!
静かでとてもリラックス出来る甲府市中心街のお店、【ヤマワラウ】さまへ是非皆様も足をお運び下さりませ。
※席数が限られておりますので、ご予約の上お尋ねくださいませ。
【季節と定食とジビエ ヤマワラウ】
080-2144-6523
冨田勘五郎 記す
忍務其の六の二「市川三郷町で農業体験!その美味しさを調査せよ。」
皆様ご機嫌ようさまにござりまする!!
再び千代乃にござりまする(´∀︎`*)
さて、ここからはCIH様合同取材後編、市川三郷町の特産品【甘々娘】の美味しさの秘密に迫りたいと思いまする!!
まず、【甘々娘】(かんかんむすめ)とは何かと申しますと… 糖度15度以上!!
収穫したては生でも食べられる、大変甘みの強いとうもろこしにござりまする(*´U`*)
その段違いの甘さから【フルーツコーン】や【スイーツコーン】などと言われることも(*´艸`)
黄色と白の粒が混ざっているのも特徴で、このような種類をバイカラー種と呼ぶそうです!
【甘々娘】は栽培の難しさから、市場でも大変希少な品種で、山梨県民でもなかなか手に入らない、まさに幻のとうもろこしにござりまする( ✧︎Д✧︎) キラーン
その激レアとうもろこしの産地が、今回取材した市川三郷町!!
なかでも大塚地区は県の指定産地となっているそうで…(。-`ω-)ンー
さて、ここからは美味しいとうもろこしの見分け方についてご説明いたしまする!
①皮が鮮やかな薄緑色
②ひげがフサフサなもの(ひげの数=粒の数)
③ひげが茶褐色になっているものは熟している証拠
④ふっくらとしているもの
こんなことをポイントに選ばれてみると良いそうですぞ!
なお他の品種に比べ、糖度の低下がゆっくりということも、【甘々娘】の特徴にござりまするが、収穫すると直後から甘みが減っていってしまうので、出来るだけお早めに召し上がることをお勧めいたしまする。
今回取材の中で、もぎたての【甘々娘】をその場で焼きとうもろこしにしてくださいました!!
しっかりとした粒に、ジューシーな甘み…あまりの美味しさに衝撃を受け、大変感激いたしました(♡︎ˊ艸ˋ♡︎)
食べることに夢中で、危うく調査を忘れるところでした(^^;)
今年は残念ながら開催中止となってしまいましたが、毎年6月上旬には、市川三郷町で甘々娘収穫祭が開催され、【甘々娘】を購入することもできますぞ!
このとうもろこしの美味しさを知る方々が、県内外からお越しになり、朝から行列が出来るほど大人気のお祭りにござりまする!!
来年はまた開催されることを今から楽しみにしておりまする。
そして、もっと沢山の方々に、この美味しさを知っていただけたら幸甚にござりまする(*´U`*)
それにしても… 【大塚にんじん】に【甘々娘】… これ程までに美味しい野菜が育つのには、この土地の土がやはり鍵を握っておるようにござりまするな… 宝の土…のっぷい… これは引続き調査せねばなりませぬな!!
最後にCIH様をはじめ、今回の取材にご協力くださいました方々、お世話になった方々、そしてここまでお付き合いくださいました読者の皆様に心より感謝申し上げます。
それではまたの機会にお会いいたしましょう(´∪︎`*)
千代乃記す